復讐するは我にあり。映画や漫画などの題名にもなった有名な言葉。ドラマチックで、創作意欲をかきたてる言葉です。
が、これの本来の元ネタはどこかご存じですか?
それは、旧約聖書の中にある、申命記です。
これが書かれたのは、おそらく紀元前8世紀から7世紀ごろかと言われています。伝承によれば、死を目前にしたモーセが語った説法をまとめたものとされ、いわゆるモーセ五書のひとつです。
(とは言っても、最後のほうにはモーセの葬儀等まで書いてあるので、後継者ヨシュアなども手を入れたのではないかと言われています。)
そして、申命記32.35に、この有名な言葉が載っています。この個所はパウロもその手紙に二回も引用しており(ローマ、ヘブライ)、その重要さがうかがわれます。
ここでは、パウロの手紙のこれを含む部分を引用し、今回の投稿といたします。
「愛する者よ 自ら復讐するな。
ただ 神の怒りにまかせまつれ。
記して、
『主 言いたもう
復讐するは我にあり
我これを報いん』」
(ローマ;12,19)
前回に引用したペトロの手紙「思い煩いはすべて神にゆだねなさい。神が心配してくださるからです」とセットにして、ネガティブなことにがんじがらめになって動けなくなりそうなとき、常に思い出したいような箇所です。
それぞれ彼らの手紙のもつ雰囲気や特徴を、なんだか端的にあらわしているような箇所でもありますね。(キリストから首位権を約束されるも自分の弱さを常に痛感していた初代教皇たる指導者ペトロと、格調高い文章を多く書き、走るべきを走り切ったもう一人の指導者パウロ)
今日も、読んでくださってありがとうございました。
復讐するは我にあり
まじめな教義・聖書の話
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