第三週;一致の道≪受難の観想≫(5)~あざけりの対象として

イグナチオの霊操

受難の観想(第三週四日目)
ピラトの家からヘロデの宮殿までの聖なる出来事。


ヘロデは好奇心を起こしてイエズスにあれこれと尋ねたが、イエズスは何もお答えにならなかった…。
ヘロデは兵卒とともに彼をあざけり、白い衣を着せた…。
(霊操294)

ピラトのところでの扱いとはまた違い、次のヘロデのところにおいては、イエズスは頭がおかしい人間として扱われる。

ピラトはイエズスを冤罪を着せられた罪人とし(でもそれを助ける力がありながらその責を放棄する)、
大祭司たちに扇動された群衆は、イエズスを死ぬべき罪びととして「十字架につけろ」と叫んだが、
ここヘロデのところでは、頭のおかしい人間として嘲笑され、おそらくは何か面白いことを言わせようという意図での質問をされる。
それをすべて耐え忍ばれたイエズスを思う…。

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