旧約聖書で笑った話(9)~男同士の争いにおいてその妻がしてはいけないこととは

笑える教会・聖書のネタ

こんにちは。
今日は旧約聖書の申命記からです。
申命記は、死が近いことを悟ったモーセが書かせたと言われているモーセ五書のひとつで、さまざまな決まり(律法)が載っています。
独特の智恵にあふれた法の集大成という感じなのですが、そこは旧約聖書。
その中には、ちょっと奇妙なものがあるので、ここで分かち合えたらと思います。申命記25章からです。

「二人の男が互いに争う時に、その一人の人の妻が、打つ者の手から夫を救おうとして近づき、
手を伸べて、その人の急所をつかまえるならば、その女の手を切り落とさなければならない。」

(申命記25.11—12)

男二人のケンカに女が手を出した場合…のようです。急所をつかまえる…というのは、どうやら文字通り男性の急所をつかむということのよう。早い話が、夫と誰か他の男がケンカしているのを見た妻が、とっさに手を出して、相手も男の急所を握りつぶした…ということらしいですね。何て恐ろしい。

しかし、それにしても、なんだかとても…、具体的すぎませんか?
これ、実際にあったことなんじゃないだろうか?という思いが禁じえません。

男二人が争っているときに、自分の夫が殴られそうになって、とっさにその妻が手を出し、相手の男の急所を思いっきりつかみ上げる…、まあ夫婦愛と言えば夫婦愛なんでしょうけど、イスラエルの妻、強し。

また、急所とはもちろん通常言うところの「男性の急所」のことなんですが、一説によると、ここではどうやら「その相手の男性の子孫を得る能力を奪う」ということまでを示しているのではないかということです。

ということは…、本当にこの妻は力まかせに握りつぶしたということなんでしょうか。強制去勢?
それは、確かに…ひどいと言わざるを得ません。これは、モーセも夫婦愛だなどと言っていられません。

そして、旧約では同害復讐法が基本なんですが、この場合妻に対しての同害復讐は不可能です…。
ですから、それに相応するくらい大事なものとして手ということになったということかと思います。
確かに、相手を物理的に強制去勢したとなれば、そのくらいの償いが要るのかもしれませんね。

それにしても、こういうことが普通に列挙してある旧約聖書って、本当に不思議な書物です。
読んでいただいて、どうもありがとうございました。

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