第四週;一致の道≪復活の観想≫(9)~全世界へ延べ伝え

イグナチオの霊操

タボル山でのご出現
「弟子たちは、主が命じられたので、タボル山に行った…。
主は彼らにお現われになり、福音を告げ知らせるため全世界に派遣された。
『行って、すべての人に福音を告げ、父と子と聖霊の御名によって洗礼を授けなさい。
私は世の終わりまで、いつもあなた方とともにいる!』」
(霊操304)


主が私たちにはっきりと使命を託された瞬間です。
布教が時に押しつけになったり、侵略を伴ったりしたことは事実ですが…。
ですが、この確かなものがない世の中で、主がはっきりと使命を与えてくださったことは幸せな事でもあります。
そしてこの場面は、そんな主の教えは人から人へ延べ伝えられる性質のものであり、そこには必ず人と人とのつながりが必要だと宣言された瞬間でもあります。
 ですから、(もちろん本質では神を信じるか否かは一人一人の心の中の問題ですが)、それでもなお洗礼には授ける人と授けられる人が必要とされるのです。
 形を重視するあまり本質を見失うことがあってはなりませんが、同時に本質のみで生きていけるほど私たちは強くも賢くもありません。
 私達が長い時間を生きていくには律する集団や形式もまた必要だと言えます。

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