新約聖書からの小ネタ~弟子たちの名

笑える教会・聖書のネタ

名は体を表す?

新約聖書には12人の弟子が出てきます。
 ペトロ、アンデレ、ヤコブ(ゼベダイの子のほう)、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、ヤコブ(アルファイの子のほう)、タダイ、シモン、そしてイスカリオテのユダです。
 この新約の時代のパレスチナでは、ユダヤ文化・ローマ文化・ギリシャ文化など多くの文化や言語が多層的に交わっていましたが、
個々人の名前にもそれらの影響が表れていて大変興味深いものとなっています。
 今回は、そんな彼らの名前について見てみたいと思います。
三つのグループに分けてみていきます。

神さま関連が多いヘブライ起源系

ペトロ/ヘブライ語でケファ、ギリシャ語でペトロ
言わずと知れた「ペトロ」の名。元の名はシモンでしたが、キリストが命名されました。
「岩」の意味です。

ヤコブ/ヘブライ語
意味は「かかとをつかむ者(人を出しぬく者)」、「打ち勝つ者」、「神が守る人」です。
かかとをつかむというのは、創世記においてヤコブが双子の兄エサウのかかとをつかんで生まれてきて、のちにエサウの受けるべき祝福をうけたことに由来するようです。

ヨハネ/ヘブライ語起源(発音はヨハナン)
意味は「神は恵みを与えた」です。

バルトロマイ/ヘブライ語・ギリシャ語
「トロマイの子」という意味です。
実際に父がトロマイという名前でそう呼ばれていたようですが、文化的つながりとしてはエジプトのファラオ、プトレマイオスの名と関連するもののようです。

マタイ/ヘブライ語・ギリシャ語
意味は「神は与えた」「神の賜物」です。

シモン/ヘブライ語
意味は「神は耳を傾けた」「神は願いをかなえた」です。

世俗的なギリシャ文化系

アンデレ/ギリシャ語
意味は「勇気のある男」です。
神さまばかりのヘブライ系名前とは違う趣がありますね。

フィリポ/ギリシャ語
意味は「馬が好きな人」です。
なんだか、怪しくなってきました。
なぜ馬なのかわかりませんが、まあ、ギリシャ文化では馬を巧みに乗りこなす男性はイケてるイメージだったとかでしょうかね。

意味不明系

トマス/アラム語
「双子」
ひとりなのに双子。
これはそもそも本当に個人名なのでしょうか。

タダイ/ヘブライ語・ギリシャ語
「赤ちゃん」「乳飲み子」
 親はなぜこんな名前を…。

ユダ/ヘブライ語・ラテン語
「雨水による地面のくぼ地」
もはや人ですらない。
なんだか気の毒です。

名前悲喜交々

いかかでしょうか。
名前とは多様なものですね。宗教的要素あり、文化的影響もあり、またよくわからない要素もあってなんとも味わい深いです。

ちなみに、さすがに気の毒なユダのために追記しますと、
「ユダ=雨水によるくぼ地」は、もともとエルサレム地方の土地をさし、それが転じてそこに住む人々の名前となった(ユダに住む人たち→ユダヤ人)ということです。
ですので、どちらかというと下の名前というより上の苗字っぽい由来です。
名前一つとっても背後にはたくさんの物語があるのですね!

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