第二週;照らしの道(8)~三人の人についての観想

イグナチオの霊操

一番良いものを選ぶための観想。
「三人の人が、それぞれ財産を持っている。これは、必ずしも神への純粋な愛のために作ったものではない。
しかし、三人とも、財産に愛着しているせいで起こってくる、よけいな心の重荷を取り除いて救いを得、心の平和のうちに神を見出したいと思っている。」
(霊操149,150)

1,「初めのひとは、心の平和のうちに神を見出し、救いを得るために、財産に対する執着を取り除きたいとは望んでいる。
しかし、死の瞬間まで、そのために必要な手立てを講じようとはしない。」
(霊操153)


2,「次の人は、愛着を取り除こうとはするものの、財産を持ったままで、そうしたいと願う。
つまり、自分の望むところに神に来てほしいと思っている。
そのため、神のもとに行くために、荷物を置いていこうとはしない。」
(霊操154)


3,三番目の人も、財産に対する執着を取り除こうとするが、
彼は神にもっと仕え、神をほめたたえるために、すべては神のみ旨にまかせ、
持っていようが持っていまいが、自分が望もうが望むまいが、そのようなことには執着しない。
私たちの主である神に、さらによく仕えるという望みのために、物を持ちもするし、物を手放しもすること、ただそれだけを望む。」
(霊操155)

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