イスラエル vs アモン、戦争勃発の理由
人間の歴史から戦争を切り離すことはできません。いつの時代も戦争は常に人類の重要な選択肢の一つであり、いったん起これば多くの人の生命を脅かしてきました。
そして古代イスラエルを取り巻く状況もまた例外ではなかったようで、旧約聖書にも多くの戦争の記述があります。
そして今回取り上げるのは、サムエル記下にでてくるイスラエル対アモンとの軋轢と戦争勃発についてです。
戦争の話で”笑った”というタイトルをつけるのは気が引けるのですが…。
ともあれ事の顛末を読んでみてください。
以下はサムエル記下10.1~4からです。
(この後)、アモン人の王が死に、その子ハヌンが代わって王となった。
ダビデは、
「ナハシュの子ハヌンに真実を尽くそう。彼の父がわたしに真実を尽くしてくれたように。」
と考えた。
そこで、ダビデは家来を派遣して、彼の父の悔やみを言わせた。
ダビデの家来たちがアモン人の地にやってきたとき、
アモン人のつかさたちは、彼らの主君ハヌンに言った。
「ダビデがあなたのもとに悔やみの使者をよこしたからといって、彼が父君を敬っているとでもお考えですか。この町を調べ、探り、くつがえすために、ダビデはあなたのところに家来をよこしたのではありませんか。」
そこで、ハヌンはダビデの家来たちをとらえ、彼らのひげを半分そり落とし、その衣を半分に切って尻の半ばあたりまでにし、彼らを送り返した。
(サムエル記下10.1~4)
なんて地味な嫌がらせをしたんでしょう、ハヌン。
これがイスラエル対アモンの戦争勃発の理由です。古代っていったいどういう時代だったのでしょう。
この話は一般に、「私たちは、ときに相手の好意を素直に受け取ることができず、むしろ悪く疑って自分の身を亡ぼしてしまうことがありますから気をつけましょうね」という教訓として受け取られるようです。
それはわかります。
しかし、わかるにしても、他国からの使者が本当は自国を滅ぼすために探りに来たのかもしれないと思ったら、普通は殺しませんか?
ひげを全部そり落とすのではなく半分だけ、丸裸にするのではなく衣を尻が半分見える短さ(しかもひげの生えた使者ですからおじさんですよ)にする、というところが大した実害はないのに絶妙になんかイヤですが、逆にある意味不殺生ですから平和主義者とも言えそうな…。
ハヌンの意図がよくわかりません。
ここから大きな戦争にならなければ、ただの不思議エピソードだったんですけどね。
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