コンクラーベのトリビア(知ってもあまり役に立ちません)

笑える教会・聖書のネタ

「コンクラーベ」という語を聞いたことはおありでしょうか。
こんくらべ、、根競べ? 
 はたまたカクテルのコンクラーベ?(これ、一度だけ飲んだことがありますけど美味しかったです。)
 また、欧米系の言葉では密談といった意味も持つようです。

 そんな「コンクラーベ」の語ですが、一番有名なコンクラーベはカトリック教会の教皇選挙でしょう。
 ラテン語の cum clavi(鍵をかける)が語源で、カトリック教会がヨーロッパ諸国に多大な権力を持っていた時代、教皇選出から政治的要素・駆け引きを少しでも排除するため、
候補者かつ投票者である枢機卿団を聖堂に閉じ込めて選挙を行ったことに由来します。
 現代においてもその伝統は保たれており(システナ大聖堂に文字どおり閉じ込めるのはヨハネ・パウロ二世が廃止しましたが)、
コンクラーベの期間は外部との連絡が厳しく制限されます。
 また、閉じ込めることには、外部の影響を遮断するというだけでなく、「早く決めろ、決めるまで出さんぞ」ということでもあったようです。つまり長期化の防止です。
 教皇選挙の長期化とは権力争いの様相を呈していたころはなおのこと、
実際今でも票が割れればいつまでも決まらないということもありうるわけで…。
 一国の首長かつ宗教的指導者の長期的な不在というのは好ましい状況ではありません。
 ですから、意見が割れても真摯なすり合わせが必要ですが、同時に枢機卿様方のそれぞれの思いも軽いものではないから、ときに困難なこともわかります。
 外に出たいと思うのは聖職者であっても同じだと思うのですが、それでも粘ることは可能です。そこで、閉じ込めたうえで、どんな対策が取られると思いますか?

そこで……、
ある程度時間がたってもまだ決まらないと……
少しずつ……
食事が減らされるそうです。
こういうルールがあるなんて、なんというか、枢機卿様たちも人間なんだな…という、妙な感慨があります。
 ちなみに、かつてはずっと決まらないと、教会の十八番パンとぶどう酒と水のみになっていたようですが、
現代では副菜が減るとか、段階によっては全体量が減るとかといった感じのようです。
前回に言及した「女の平和」と似て、やはり最終的には本能に訴えると強いんですね。
 こうなると確かに根競べという感じもします。(すみません…)

 さて、こうして最初に撒いたダジャレを拾ったところで、今日のところは筆をおきたいと思います。
 読んでくださって、どうもありがとう。
 ちなみに、カクテルのコンクラーベはオレンジジュースベースのようで、どんな関連があるのかさっぱりわかりませんでした。グレープジュースとかなら良かったんですけど。

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