イグナチオの霊操

イグナチオの霊操

第二週;照らしの道(4)~自分をむなしくされたキリストの人生を観想する

イグナチオは、第三週の前半でまず、キリストの人生を観想することをすすめる。まずは、ご降誕の観想。「その場にいる人々を見る。マリアとヨセフ、生まれたばかりのイエズス。自分は卑しい奴隷として実際この三方のみ前にいると考え、できる限りの尊敬をこ...
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第二週;照らしの道(3)~キリストの誕生と地上の人々の観想

ご托身「父と子と聖霊であられる聖三位は多くの人間であふれたこの世界を見、彼らが地獄に落ちるありさまをごらんになった。そして、神の永遠のご意思によって全人類を救うために、第二のペルソナが人となるように定められた。このことを観想する。」(霊操...
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第二週;照らしの道(2)~キリストの王国の観想

キリストの王国の観想「私の望みは、世界を悪の力から解放しつつこれを治め、その後、父の栄光に入ることである。だから、私とともに来たいと望むものは、私とともに働かねばならない。私に従って働き、苦しみ、そしてともに栄光に入る!」(霊操95)中世...
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第二週;照らしの道(1)~キリストの騎士となるために

清めの道による反省と清めを経て、ここから照らしの道に入ります。 イグナチオ自身がかつて国王に仕える騎士だったことから、その回心後もキリストの騎士という言葉がよく出てきます。 実際、イグナチオはその回心の最初に、モンセラットのベネディクト会...
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第一週;清めの道(8)~疑悩の規則

1,悪い霊の策略「敵(悪霊)は、魂が太りすぎているか、小心でやせているかを見る。そして、小心な場合には、ますますやせ細り、混乱させるよう、罪でもないことを罪であるように思わせる。一方、魂が太りすぎている場合には、敵はもっと太らせようとする...
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第一週;清めの道(7)~霊動弁別の規則

1,後ろを振り向く人、暗い方へと向かう人に。「大罪に大罪を重ね続ける人に対し、悪霊は、感覚的な喜びを次々と想像させ、悪い習慣や罪を断ち切らずに、ますます悪へ落ち込んでいくよう誘う。 反対に、良い霊は、良心の呵責をおこさせる。」(霊操314...
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第一週;清めの道(6)~地獄の観想

イグナチオは、見る、聞く、かぐ、味わう、ふれる、といった感覚をつかって、地獄を観想することをすすめる。罪に陥って、神の愛を忘れてしまうことがあっても、そうして感じた地獄への底知れない苦しみへの恐れによって、さらに大きな罪を重ねないようにと...
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第一週;清めの道(5)~三つの対話

憐れみの聖母マリアとの対話。救い主キリストとの対話。慈しみの父神との対話。次の恵みを心に願って、この対話をする。1,自分の罪を知り、心からこれをいとわしく思う恵み。2,自分の生活の無秩序、良くない愛着を知り、それに打ち克って心の調和を取り...
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第一週;清めの道(4)~キリストの前で自分へ問いかける

十字架につけられたキリストとの対話。自分のために十字架につけられたキリストの姿を心に描き、自分自身に問いかける。「今日まで、キリストのために、私は何をしてきたか」「今、キリストのために、私は何をしているか」「今から、キリストのために、私は...
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第一週;清めの道(3)~それにもかかわらず受けた恩寵を思う

そのような自分の罪深さにかかわらず、天使たちが、神の正義の剣でありながら、私をこれまで耐え忍び、守り、神にとりなしてこられたことを、驚きの念をもって観る。(霊操60)そしてまた、聖人方、自然界のすべてのもの、大空と太陽、月と星、そのほか地...
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