まじめな教義・聖書の話

まじめな教義・聖書の話

コヘレトの言葉~キリスト教的無常観

厭世的な旧約の書物?こんにちは。無常観は、仏教の中核的な観想の一つです。そういえば、有名な平家物語の冒頭は、その思想を美しく格調高い文体であらわしていますね。 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす ...
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異色の経歴・フランシスコ教皇

こんにちは。今日は、現ローマ法王でいらっしゃる、フランシスコ教皇について、少しお話したいと思います。 教皇になられるほどの方というのは、皆がそれぞれユニークで優れた経歴をお持ちなのですが、中でもフランシスコ教皇は特別です。本当に異色と言うべ...
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ベネディクト16世のあるエピソード~ナチス・ドイツに対する発言について

ベネディクト16世は昨年末に帰天されました。教皇を退任されたのが2013年ですから、その後約10年間、名誉教皇として生活されたことになります。 学者としての高名さとは裏腹に、教皇在任中は、何かと批判されることも多かったように思います。それら...
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解放の神学とは

こんにちは。「解放の神学」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。 以前、このブログでも少しだけ言及したことがありますが(参照;その男・ユダ)、早い話が「宗教とは、人間の精神的な救いのみを目指すものではなく、世の不正義や貧困からも人...
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アメリカでは21世紀でも創造論を半数近くが信じている=進化論を否定している?という問題について

21世紀になってからも、アメリカ人の半数近くが「創造論を信じている」と答えている?!これは、私たち日本人が聞くと、ちょっとしたミステリーです。 米ビュー・リサーチ・センターの2015年に明らかにした調査では、アメリカ人の4割が「創造論を信じ...
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「奇跡」を尊ぶことの難しさ~アメリカで出会ったある信心深い人々の展示会に思うこと

こんにちは。今回はカテキズムとは少し離れ、私の個人的な体験から考えたことをお話ししたいと思います。「奇跡」を尊ぶということ四旬節でのイベントそれはアメリカでのことです。 アメリカのあるカトリック教会では、四旬節の時期に多くの信仰にかかわるイ...
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カテキズムにおける「隣人」の範囲

こんにちは。今回は、カトリック教義において、時折話題になる「隣人」の範囲についてです。隣人=同教区の人々? 近年ではその影響も随分薄まりましたが、実は伝統的に、カトリックの教義では「隣人」を「同じ教区の人々」としてきました。 が、そもそも、...
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「無名のキリスト者」

こんにちは。本稿では、カトリック神学の一つのテーマについて、少しだけ見てみたいと思います。「異教徒」の語 かつて、キリスト教では「異教徒」という言い方をすることがよくありました。これは、キリスト教を信じていない人々のことで、なおかつ「彼らは...
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死刑について~旧約の知恵とキリスト教的慈愛

死刑の現在死刑 こんにちは。 今回のテーマは死刑です。敵を愛せ、右の頬を打たれたら左の頬を、と説くキリスト教にとって、死刑とは扱いが難しいものです。 とはいっても、もちろんキリスト教教義は社会を無法地帯にすることを目指すものではなく、法が滅...
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実はヨハネ・パウロ1世が存在した!(カトリック・トリビア)

幻の教皇 こんにちは。 不謹慎なタイトルで申し訳ありません。  ローマ法王は、カトリック信徒にとってとても重要な司牧者です。13億人の信徒をもつカトリック教会の頂点にたつ使徒ペトロの後継者であり、なおかつバチカン市国の国家元首でもあります。...