まじめな教義・聖書の話

まじめな教義・聖書の話

解放の神学とは

こんにちは。「解放の神学」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。 以前、このブログでも少しだけ言及したことがありますが(参照;その男・ユダ)、早い話が「宗教とは、人間の精神的な救いのみを目指すものではなく、世の不正義や貧困からも...
まじめな教義・聖書の話

アメリカでは21世紀でも創造論を半数近くが信じている=進化論を否定している?という問題について

21世紀になってからも、アメリカ人の半数近くが「創造論を信じている」と答えている?! これは、私たち日本人が聞くと、ちょっとしたミステリーです。 米ビュー・リサーチ・センターの2015年に明らかにした調査では、アメリカ人の4割が「創...
まじめな教義・聖書の話

「奇跡」を尊ぶことの難しさ~アメリカで出会ったある信心深い人々の展示会に思うこと

こんにちは。今回はカテキズムとは少し離れ、私の個人的な体験から考えたことをお話ししたいと思います。 「奇跡」を尊ぶということ 四旬節でのイベント それはアメリカでのことです。 アメリカのあるカトリック教会では、四旬節の時...
まじめな教義・聖書の話

カテキズムにおける「隣人」の範囲

こんにちは。今回は、カトリック教義において、時折話題になる「隣人」の範囲についてです。 隣人=同教区の人々?  近年ではその影響も随分薄まりましたが、実は伝統的に、カトリックの教義では「隣人」を「同じ教区の人々」としてきました...
まじめな教義・聖書の話

「無名のキリスト者」

こんにちは。本稿では、カトリック神学の一つのテーマについて、少しだけ見てみたいと思います。 「異教徒」の語  かつて、キリスト教では「異教徒」という言い方をすることがよくありました。これは、キリスト教を信じていない人々のことで...
まじめな教義・聖書の話

死刑について~旧約の知恵とキリスト教的慈愛

死刑の現在 死刑  こんにちは。 今回のテーマは死刑です。敵を愛せ、右の頬を打たれたら左の頬を、と説くキリスト教にとって、死刑とは扱いが難しいものです。 とはいっても、もちろんキリスト教教義は社会を無法地帯にすることを目指すも...
まじめな教義・聖書の話

実はヨハネ・パウロ1世が存在した!(カトリック・トリビア)

幻の教皇  こんにちは。 不謹慎なタイトルで申し訳ありません。  ローマ法王は、カトリック信徒にとってとても重要な司牧者です。13億人の信徒をもつカトリック教会の頂点にたつ使徒ペトロの後継者であり、なおかつバチカン市国の国家元首でも...
まじめな教義・聖書の話

復讐するは我にあり

 復讐するは我にあり。映画や漫画などの題名にもなった有名な言葉。ドラマチックで、創作意欲をかきたてる言葉です。が、これの本来の元ネタはどこかご存じですか? それは、旧約聖書の中にある、申命記です。これが書かれたのは、おそらく紀元前8世紀か...
まじめな教義・聖書の話

ベトサダの池での出来事~38年間病気だった人

 こんにちは。お元気ですか? ヨハネ5章1ー9で、キリストがベトサダの池という所に行かれた時のエピソードがあります。キリストはここで、いつものように病人を癒されます。こう言っては何ですが、よくある話です。 でも注意深く読んでみると、同じよ...
まじめな教義・聖書の話

実のないいちじくの木

気の毒なイチジクの木 こんにちは。 福音書の中に、実のなっていなかったイチジクの木についての記述があります。 イチジクの木を見つけた空腹のキリストが、実を期待して近寄るも、実がなっていませんでした。そのため、この木を呪い、枯らせてし...
タイトルとURLをコピーしました