2022-01

イグナチオの霊操

第二週;照らしの道(1)~キリストの騎士となるために

清めの道による反省と清めを経て、ここから照らしの道に入ります。 イグナチオ自身がかつて国王に仕える騎士だったことから、その回心後もキリストの騎士という言葉がよく出てきます。 実際、イグナチオはその回心の最初に、モンセラットのベネディクト会...
イグナチオの霊操

第一週;清めの道(8)~疑悩の規則

1,悪い霊の策略「敵(悪霊)は、魂が太りすぎているか、小心でやせているかを見る。そして、小心な場合には、ますますやせ細り、混乱させるよう、罪でもないことを罪であるように思わせる。一方、魂が太りすぎている場合には、敵はもっと太らせようとする...
イグナチオの霊操

第一週;清めの道(7)~霊動弁別の規則

1,後ろを振り向く人、暗い方へと向かう人に。「大罪に大罪を重ね続ける人に対し、悪霊は、感覚的な喜びを次々と想像させ、悪い習慣や罪を断ち切らずに、ますます悪へ落ち込んでいくよう誘う。 反対に、良い霊は、良心の呵責をおこさせる。」(霊操314...
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第一週;清めの道(6)~地獄の観想

イグナチオは、見る、聞く、かぐ、味わう、ふれる、といった感覚をつかって、地獄を観想することをすすめる。罪に陥って、神の愛を忘れてしまうことがあっても、そうして感じた地獄への底知れない苦しみへの恐れによって、さらに大きな罪を重ねないようにと...
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第一週;清めの道(5)~三つの対話

憐れみの聖母マリアとの対話。救い主キリストとの対話。慈しみの父神との対話。次の恵みを心に願って、この対話をする。1,自分の罪を知り、心からこれをいとわしく思う恵み。2,自分の生活の無秩序、良くない愛着を知り、それに打ち克って心の調和を取り...
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第一週;清めの道(4)~キリストの前で自分へ問いかける

十字架につけられたキリストとの対話。自分のために十字架につけられたキリストの姿を心に描き、自分自身に問いかける。「今日まで、キリストのために、私は何をしてきたか」「今、キリストのために、私は何をしているか」「今から、キリストのために、私は...
イグナチオの霊操

第一週;清めの道(3)~それにもかかわらず受けた恩寵を思う

そのような自分の罪深さにかかわらず、天使たちが、神の正義の剣でありながら、私をこれまで耐え忍び、守り、神にとりなしてこられたことを、驚きの念をもって観る。(霊操60)そしてまた、聖人方、自然界のすべてのもの、大空と太陽、月と星、そのほか地...
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第一週;清めの道(2)~罪を出す腫れ物のような自分と神

自分の罪深さをもっとしっかりと感じるために、「自分自身を罪を大量にはきだす腫れ物のように考えてみる。」(霊操58)さらに聖イグナチオは、マタイ福音書に言われる内的に泣く人(自分の罪に泣く)となるため、痛悔の心を願うために、次の方法を示す。...
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第一週;清めの道(1)~罪によって枯れた自分

「罪に落ちた人間の心は、鈍くさびついている。まるで、枯れ木のように、そこには生命の息吹も、躍動も感受性もない。今、自分が罪深い人間であることを感じ、その罪の前に恥じ入る恵みを神にこいねがおう」(霊操48)
イグナチオの霊操

原理と基礎(3)~流れにさからう

流れにさからってこぐ。物やお金へ執着させる消費文明、自分を楽にさせたい自己の人間性にさからって、舟をこぐ。そのためにイグナチオは、限りあるもの・はかないものにとらわれない心「不偏心」をいただく恵みを願うように教える。「神に到達する目的に役...
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